浮上失敗

 
会社から帰ってきたらなんか大騒ぎになってたよ。
浮上失敗って、ヤガミー、ヤガミー!。
ってモニター前で大騒ぎしてました。
おかげで絢爛舞踏祭プレイしてません。
プレイ日記の更新もしてません。
……ただでさえ、遅れて書いているのに……
 
ヤル気をだせーっとヤガミを元気付けるにはどうしたらいいんだろうと、下記みたいなことばかり考えてました。
 
え〜ん、大絢爛舞踏祭開催中は仕事もゲームもろくに手がつかないよ〜!(病気です)
 
 
↓は、
9日目・深夜 絢爛舞踏祭ルート ボーナストラック1 Aコース 電網適応アイドレスSystem4/ウェブリブログ
12日目 浮上失敗 電網適応アイドレスSystem4/ウェブリブログ
の続きのつもりで書きました。
 

こんな展開を期待して書いてみました。

 
それが失敗に終わったときもヤガミは隅っこで微動だにせずにいた。
何の感慨もない、落胆もない。
ニャンコポンが忌々しげに舌打ちしている。
まだ諦めてないのか頭だけのMPKと何か話している。
……諦めるの?
舞踏子が思い出の中から問いかけてくる。
……何もできない。こんな体じゃ何もできない。
悲しげに舞踏子が首を振るのが見えた気がした。
いや、実際にはニャンコポンが首を振っていたのだ。
……よりによってニャンコポンが舞踏子と見間違えるとは……これはいよいよ終わりか……。
自然に口元に苦笑が浮かぶ。
ニャンコポンがそれをみて何か言いかけたが、肩をすくめて再びMPKとなにやら打ち合わせに入る。
……何もできないか……
小さい手を見ながらつぶやく。
……じゃあ身体が大きければ何とかできたのだろうか?
いえ、何とかするのよ。たとえそれがどんなに困難なことでも。
記憶の中の舞踏子が挑戦的に微笑む。
……ただでさえ、この困難な状況で? しかも子供の身体で?
そう、何とかするのよ。
……無責任なものだな。もうここにはお前はいないのに。ここにいるのは、子供になった俺と子供になった猫耳のバケモノだけだ。
何とかしなさい。希望を絶やさないで。絶望しないで。
いつの間にか一人、記憶の中の舞踏子との会話を楽しんでした。それに気がつき憮然とした。
……何をやっているんだ俺は……
やけに舞踏子の顔が思い浮かぶ。小さくなった自分の手を見つめる。
そして、部屋の中を見回す。
子供の身体だと、やけに広く見える。
……なぜ子供の身体なんだ……
イカナには修理してくれたことには感謝しているがこれでは何の役にも……1機分しかないとはいえ……。
そこまで考え愕然とした。
思わず立ちあがっていた。
ぎょっとしてニャンコポンが見つめてくる。それすらも気づかない。
イカナ……」
「ペィロ?」
部屋を包み込むように大きくひろがったイカナが皮膜を震わせて答える。
「私を修理したとき、義体の材料1機分といったな?」
「そうだ」
「……その義体は……」
大きく息を吸った。そして吐いた。
「……誰の義体だ?」
名前を言えなかった。
我ながら情けない。名前を口にすることすらできない今の自分に腹が立った。
「……」
イカナはしばらく答えなかった。まるで何かを考えているかのように。
「……それはお前が一番よく知っているペィロ」
イカナは、そう答えた。
自然と笑みがこぼれた。
期待せずにはいられない。
希望を持たずにはいられない。
もうそれしか考えられない。
そんな答えだった。
「意外と卑怯だなイカナ」
皮肉な笑みがこぼれた。
ニャンコポンが笑っていた。ひょっとしたらこいつの入れ知恵かとも思った。
だが、あえてそれに乗るのも悪くないと思う。
「恋は偉大ね。死人がよみがえったわ」
まんざらでもなくニャンコポンは微笑んだ。
「希望は託された」
つぶやいた。
舞踏子の笑顔を思い出した。
「希望はここに」
まっすぐ前を見詰め歩き出した。


本家の不具合が直りまで一時的に載せとくつもりだったけど、hiroko Gさんが感想くれたんでこのまま載せときます。
hiroko Gさん感想ありがと〜。